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新START失効後に空白と警告 ロシア次官、核管理危機と米批判

 ロシアのリャプコフ外務次官=2022年4月、モスクワ(タス=共同)
 ロシアのリャプコフ外務次官=2022年4月、モスクワ(タス=共同)
 ロシアのリャプコフ外務次官は22日のインタファクス通信のインタビューで、履行停止している米国との核軍縮協定「新戦略兵器削減条約(新START)」が2026年2月の期限切れ後に、後継条約を締結する見通しがなく、戦略核管理に「空白が生じる」と警告した。米国がロシアの安全保障を損ない、対話を妨げていると批判した。

 ウクライナ侵攻開始後に米国と対立を深めるロシアのプーチン大統領は今年2月、新STARTの履行停止を表明。バイデン米政権も条約が定める情報提供の停止拡大を発表した。米ロ間に唯一残る核軍縮合意の形骸化が懸念されている。米欧は侵攻を巡りロシアが「核の威嚇」を繰り返していると非難している。

(2023年12月22日 21時56分 更新)

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