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芯まであったか 湯郷温泉街ゆず湯 冬至の恒例、湯船に爽やかな香り

巫女姿で露天風呂にユズを浮かべる岸野選手(右)ら=湯郷鷺温泉館
巫女姿で露天風呂にユズを浮かべる岸野選手(右)ら=湯郷鷺温泉館
 冬至の22日、美作市の湯郷温泉街で恒例の「ゆず湯」が提供され、観光客らが爽やかなかんきつの香りが漂う湯船で体の芯まで温まった。

 ゆず湯に入ると風邪をひかず健康に過ごせるとの言い伝えにちなみ、湯郷温泉観光協会が毎年ユズを準備。岡山県久米南町産の約1800個を旅館やホテルなど15施設に配った。

 元湯・湯郷鷺(さぎ)温泉館は独自に調達した市産も含めて約千個を用意。敷地内の塩湯社で行われた神事にはサッカー女子・なでしこリーグ2部の岡山湯郷ベルの岸野早奈選手(27)らが巫女(みこ)姿で参列し、終了後、湯気が立ち上る露天風呂にユズを浮かべた。

 旅行で初めて訪れたという東京都中野区の男性会社員(32)は「すごく良い香りで最高の気分になった」と話した。

 一部の施設は23、24日もゆず湯を提供する。

 真庭市の湯原温泉でも22日、「いい風呂」と「露天風呂」の語呂に合わせ、午前11時26分から露天風呂・砂湯に626個のユズが投入され、観光客らが楽しんだ。

(2023年12月22日 17時47分 更新)

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