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宇宙基本計画、工程表を改定 火星や月の探査など延期

 政府の宇宙開発戦略本部(本部長・岸田文雄首相)は22日、宇宙基本計画の具体的な道筋を示す工程表を改定した。火星衛星から世界初となる岩石回収を目指す「MMX」計画の探査機打ち上げを2024年から26年度に延期することや、インドなどと共同で月面の極域を探査する「LUPEX」計画の実施を24年度から25年度にすることなどを了承した。

 延期は国産の新型基幹ロケットH3の打ち上げ失敗などが影響した。22日に開かれた会合で岸田首相は「宇宙活動の自立性確保と国内外の需要獲得を通じた産業基盤の強化に向け、1号機の打ち上げ失敗を糧に再チャレンジする」と述べた。

(2023年12月22日 16時46分 更新)

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