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米国軍と中国軍、偶発衝突回避へ 国防対話を再開、不透明感も

 米軍のブラウン統合参謀本部議長(ロイター=共同)、中国軍の劉振立統合参謀部参謀長
 米軍のブラウン統合参謀本部議長(ロイター=共同)、中国軍の劉振立統合参謀部参謀長
 【ワシントン共同】米軍制服組トップのブラウン統合参謀本部議長は21日、中国軍の劉振立統合参謀部参謀長とテレビ電話で会談した。バイデン大統領と習近平国家主席は11月の首脳会談で、国防対話再開に合意していた。ブラウン氏が10月に就任後、劉氏との対話は初めて。米中両軍の偶発的衝突の回避を狙ったが、緊張緩和につながるかどうかは不透明だ。

 ブラウン氏の前任のミリー統合参謀本部議長は昨年7月、中国軍の李作成統合参謀部参謀長(当時)とテレビ電話で会談した。

 米軍統合参謀本部によると、ブラウン氏は米中両国の関係を管理し、意思疎通を維持する重要性を協議。両国間の「防衛政策調整対話」「軍事海洋協議協定」のほか、インド太平洋を管轄する軍司令官同士が連絡を取る必要性も強調した。

 中国国防省の発表によると、劉氏は台湾問題に関し「いかなる外からの干渉も許されない」と述べた。南シナ海を巡っては米国に「中国の領土主権と海洋権益を尊重し、言動を慎むべきだ」と求めた。

(2023年12月22日 09時43分 更新)

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