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イスラエル、ガザ中部攻撃を強化 大規模な地上作戦展開の可能性

 22日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の空爆を受けた場所を調べる人々(ロイター=共同)
 22日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の空爆を受けた場所を調べる人々(ロイター=共同)
 21日、パレスチナ自治区ガザで破壊された建物から上がる煙。イスラエル南部から撮影(ロイター=共同)
 21日、パレスチナ自治区ガザで破壊された建物から上がる煙。イスラエル南部から撮影(ロイター=共同)
 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザへ地上侵攻を続けるイスラエル軍は21日、中部への攻撃を強化していると明らかにした。22日には中部ブレイジ難民キャンプの住民らに退避するよう要求した。北部や南部に続いて中部でも、イスラム組織ハマスの地下トンネル破壊や人質奪還を狙った大規模な地上作戦を展開する可能性がある。戦闘の再休止は見通せない状況となっている。

 イスラエル高官は21日、新たな人質解放を巡るハマスとの交渉を「現状では実施していない」とした。ネタニヤフ首相は「ハマス壊滅まで戦う」と改めて強調した。ハマスは21日、イスラエルが求める人質解放を巡り「完全な停戦まで交渉はない」と表明した。

 イスラエル高官は仲介役のカタール代表と「この1週間で2回会った」と明らかにした上で、11月下旬に1週間、戦闘休止した際とは「違う枠組みで交渉を仕切り直す時に来ている」と語った。どのような枠組みを想定しているかは不明。大規模攻撃を縮小して精密作戦へ移行する時期についても明確なものはないとした。

(2023年12月22日 20時45分 更新)

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