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障害者虐待、最多3079件 死亡3人、研修義務化で通報増

 障害者虐待の件数
 障害者虐待の件数
 厚生労働省は20日、2022年度に障害者が障害福祉サービス事業所・施設の職員、家族から受けた虐待は3079件あり、被害者は3482人に上ったと発表した。21年度から386件、522人増え、過去最多となった。被害者のうち3人は死亡した。

 厚労省は「22年度に虐待防止の職員研修が事業所に義務付けられ、発見時の通報に結び付いたことなどが要因」とした。

 事業所職員からの虐待は956件、被害者は1352人だった。このうち知的障害者2人が「身体的虐待」で死亡した。

 956件の内訳を施設別で見ると、支援を受けながら少人数で暮らすグループホームが26・4%に当たる252件で最も多かった。

(2023年12月20日 19時12分 更新)

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