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原発事故12年、知識の風化進む 福島大生、テスト正答率が低下

 福島第1原発事故後の福島に関する知識テストの一部
 福島第1原発事故後の福島に関する知識テストの一部
 2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故について、福島大(福島市)が19年度以降、同一のテストで学生に関連知識を問うたところ、正答率が年々低下していると分かった。研究チームの一員として、結果を分析した同大の前川直哉准教授(社会学)は「発生から12年以上がたち、風化が確実に進んでいる」と警鐘を鳴らす。

 テストは計20問で、五つの選択肢から答える形式。コロナ禍で実施を見送った20年度を除く19~22年度に一般教養科目「ふくしま未来学入門1」の初回に出席した学生計968人が受けた。20点満点中の平均点は19年度が9・5点、21年度8・6点、22年度8・1点と下がった。

(2023年12月17日 17時06分 更新)

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