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子ども4人死亡の豪女性が無罪に 20年服役、遺伝子が新証拠

 14日、友人と抱き合うキャスリーン・フォルビッグさん(右)=シドニー(Dan Himbrechts/AAP Image提供、AP=共同)
 14日、友人と抱き合うキャスリーン・フォルビッグさん(右)=シドニー(Dan Himbrechts/AAP Image提供、AP=共同)
 【シドニー共同】オーストラリア・シドニーの裁判所は14日、自身の子ども4人を誤って死なせたり殺害したりしたとして、殺人などの罪で禁錮刑となり約20年服役したキャスリーン・フォルビッグさん(56)の有罪判決を破棄した。死亡女児2人とフォルビッグさんに共通して不整脈や突然死を引き起こす遺伝子変異などの新証拠が見つかり、6月に恩赦で釈放されていた。

 判決を破棄したニューサウスウェールズ州の刑事控訴裁のベル裁判長は「今や有罪に合理的な疑いがある」と述べた。フォルビッグさんは涙をこらえながら「私の子どもたちがなぜ亡くなったのか、進歩した科学と遺伝学が答えを与えてくれた」と語った。

(2023年12月14日 18時10分 更新)

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