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搾りたて牛乳のジェラートいかが 笠岡、酪農会社が工房オープン

ファームラッキーホンが開業したジェラート工房
ファームラッキーホンが開業したジェラート工房
 笠岡湾干拓地で酪農を手がける会社「Farm Luckyhon(ファームラッキーホン)」(笠岡市カブト中央町)が、自社牧場の搾りたて牛乳を使うジェラート工房「ジェラテリア Luho(ルホ)」を干拓地内にオープンした。

 干拓地の北東部「かさおか太陽の広場」近くの社有地(同市拓海町)に木造平屋約100平方メートルの加工場兼店舗を建設。店内カウンター6席とベンチを備えたテラスがある。吉本卓弘社長(43)の妻で取締役の裕香さん(38)を中心に運営し、ミルクやバナナ、ピスタチオなど10種類を販売する。シングル400円、ダブル500円。将来は地元産の果物や野菜を使ったメニューも開発する。

 同ファームは1960年に創業し、90年に干拓地に入植。3代目の吉本社長が2019年に法人化した。乳価の低迷や飼料代の高騰など経営環境が厳しさを増す中、収益性を高めるため数年前から生産・加工・販売まで手がける6次産業化を模索。新型コロナウイルス禍で新設された国の事業再構築補助金を活用し、コロナの5類移行後の6月に着工、11月に開業した。

 吉本社長は「搾った乳を乳業メーカーに出荷するだけでなく、消費者と直接つながりたいとの思いもあった。新鮮でおいしいと言ってもらえればモチベーションになる」と話す。

 当面、火、水、木曜定休で、営業は午前10時~午後3時。問い合わせは同工房(0865―75―0923)。

(2023年12月13日 17時45分 更新)

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