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天空の山城 汚れ落とし迎春準備 高梁・備中松山城、恒例すす払い

国重要文化財の天守の屋根でたまった落ち葉を掃除する作業員
国重要文化財の天守の屋根でたまった落ち葉を掃除する作業員
天守のすす払いを見守る猫城主・さんじゅーろー
天守のすす払いを見守る猫城主・さんじゅーろー
 標高430メートルにそびえ、雲海に浮かぶ幻想的な光景が広がる「天空の山城」として知られる備中松山城(国史跡、高梁市内山下)で13日、年末恒例のすす払いが行われ、1年の汚れを落として迎春準備を整えた。

 約340年前の江戸中期に建てられ、全国の山城で唯一現存する天守(国重要文化財)では、業者が地上約10メートルの屋根に上って作業。落ち葉やクモの巣をほうきで払い、瓦のずれや割れも確かめた。観光客らは今月で“在位”5周年を迎える猫城主・さんじゅーろーとともにその様子を見守り、カメラに収めていた。

 2023年度の入城者数は11月末現在4万9183人で「新型コロナウイルス禍前の水準に戻りつつある」と市教委。「城に目立った傷みは確認されず、良好な状態。新年も大勢に訪れてほしい」と期待した。

 本丸への入城は28日まで。29日~来年1月3日は休み、4日から再開する。

(2023年12月13日 18時01分 更新)

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