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倉敷の名建築巡るツーリズム開催 有隣荘など5施設でカード集め

対象施設でもらえる「たてものカード」。おもいでファイル(左)に収納できる
対象施設でもらえる「たてものカード」。おもいでファイル(左)に収納できる
 有名建築家が手がけた近代建築を見ながら散策する「くらしきアーキツーリズム2023」が、倉敷市中心部で開かれている。対象5施設を巡り、それぞれの建物の特徴を紹介した「たてものカード」を集める。優れた意匠の建造物にスポットを当て、まちの散策にいざなう。

 対象は総社市出身の建築家・薬師寺主計(1884~1965年)が設計した大原美術館本館、有隣荘、喫茶エル・グレコ(いずれも倉敷市中央)をはじめ、世界的建築家・丹下健三氏(1913~2005年)による市立美術館(同)、西村伊作(1884~1963年)が手がけた倉敷教会(同市鶴形)。

 カードははがきサイズで、5施設それぞれの外観と内装を印刷した計10枚。「コンクリート打ち放しの迫力ある外観(市立美術館)」「アーチ状のステンドグラスに彩られ、おだやかな気持ちを誘う(倉敷教会)」などと建物の構造やデザインを紹介している。裏面には鳥瞰(ちょうかん)絵図師の岡本直樹さんが描いた周辺の絵図を配した。

 カードを収納する「おもいでファイル」(500円、限定500部)も用意し、倉敷館観光案内所(同市中央)など5カ所で販売している。

 同市美観地区一帯の優れた近代建築を観光資源として生かそうと、市などでつくる「アートのまち倉敷」実行委が主催。実行委は「時代も意匠もさまざまな建造物が調和し、魅力を織りなす倉敷の奥深さに触れてほしい」としている。

 来年1月31日まで。問い合わせは実行委事務局の市観光課(086―426―3411、平日のみ)。

(2023年12月11日 07時13分 更新)

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