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23年の食品値上げ、3万品目超 前年上回る、原材料高を転嫁

 スーパーのパン売り場=6月、東京都内
 スーパーのパン売り場=6月、東京都内
 帝国データバンクは30日、2023年の食品値上げが3万2395品目になるとの調査結果を発表した。記録的な値上げラッシュとなった22年の2万5768品目から大幅に拡大した。原材料価格の高騰や人手不足による人件費の上昇を販売価格に転嫁する動きが相次いだ。

 一方で先行きは落ち着きそうだ。30日までに判明している24年の値上げは4月までに1596品目と22、23年のペースを下回る。これまでの値上げでメーカーの採算が改善したことが要因とみられる。

 23年の値上げのうち、品目別では加工食品が1万1837品目と最多だった。調味料が8052品目、酒類・飲料が6175品目、菓子が2270品目、乳製品が1533品目と続いた。

 帝国データの担当者によると、大規模な値上げは、24年春までは収束傾向で推移すると予想している。ただ、その後は円安の長期化や人手不足の深刻化が見込まれ「断続的な値上げラッシュが発生する可能性がある」との見方を示した。

(2023年11月30日 11時16分 更新)

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