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丸々「円城白菜」の収穫最盛期 吉備中央、強い甘みと食感で人気

収穫が最盛期を迎えた「円城白菜」=岡山県吉備中央町上田西
収穫が最盛期を迎えた「円城白菜」=岡山県吉備中央町上田西
 岡山県吉備中央町円城地区で、強い甘みと柔らかい食感で人気の特産「円城白菜」の収穫が最盛期を迎え、農家が出荷作業に追われている。地元の浄水場で有害な有機フッ素化合物が検出されていたことが10月に判明したが、町の検査で白菜からは検出されず、農家は安全性をアピールする。

 吉備高原に広がる白菜畑は標高300~400メートル。昼夜の大きな寒暖差や保水力の高い赤土が食味を高め、高い人気を誇っている。

 計約45アールで栽培する楢嵜重喜さん(80)=同町=は今月1日から収穫を開始。丸々と育った重さ3~4キロの白菜を鎌で丁寧に刈り取っている。1日約150玉を近所の道の駅かもがわ円城などに出荷。作業は来年1月下旬まで続く。

 町は一般社団法人・日本食品分析センターに依頼した検査で、円城地区の白菜からは同化合物が検出されなかったと今月14日に発表済み。楢嵜さんは「少雨でやや小ぶりだが味は上々。安心して鍋や漬物、サラダにして食べてもらいたい」と話す。

(2023年11月26日 15時42分 更新)

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