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智頭急行 車両や線路整備に触れる 美作・大原基地 家族連れら体験会

列車の足回りを金づちでたたいて安全性を確認する参加者
列車の足回りを金づちでたたいて安全性を確認する参加者
 智頭急行(鳥取県智頭町)は23日、美作市古町の大原車両基地で、鉄道の運行を支える仕事の体験会を初めて開いた。岡山、鳥取県などから集まった家族連れや鉄道ファンら約20人が車両や線路整備の一端に触れた。

 イベント列車「あまつぼし」を使い、足回りの安全性を確かめる打音検査を実践。金づちでボルトをたたいて緩みがないかチェックし、他の車両と接続する連結器に異常がないことも確認した。

 普通列車では運転台の機器を操作して「お出口は左側です」などと車内アナウンスを体験。線路上を移動する4人乗りの軌道自動自転車に試乗し、レールや砕石を整えるマルチプルタイタンパーの運転室にも座った。

 岡山市東区、男性会社員(58)は「車両の仕組みや安全対策がよく分かり、これから列車に乗るのがさらに楽しくなりそうだ」と話した。

 体験会は来年12月で開業30周年となる智頭急行が鉄道に愛着を持ってもらおうと企画。来年以降も開催を予定する。

(2023年11月23日 17時54分 更新)

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