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県文学選奨 船越さんら3人入選 29日に県庁で表彰式

(写真左から)船越洋行さん、小林美鈴さん、渡辺泰明さん
(写真左から)船越洋行さん、小林美鈴さん、渡辺泰明さん
 岡山県、県文化連盟などは22日、第58回県文学選奨の受賞作品を発表した。最高賞の入選は、自営業船越洋行さん(78)=本名・船越洋之、岡山市北区=の川柳「わが原風景」をはじめ、3部門から3人が選ばれた。29日に県庁で表彰式が行われる。

 船越さんの作品は「親も子も麦わら帽も泥だらけ」などかつての農村の情景を題材とし、分かりやすい言葉で詠んだ点が評価された。

 俳句で受賞した小林美鈴さん(74)=赤磐市=の「横仙歌舞伎」は奈義町を代表する伝統芸能の舞台を臨場感たっぷりに表現。短歌は福祉施設職員渡辺泰明さん(44)=岡山市北区=の「アンチディストピア」で、日常を独特な世界観と言葉遣いで描いた。

 小説B(短編)、随筆、現代詩は入選がなく、次点の佳作が計3点。小説A(中編)と童話・児童文学は入選、佳作ともに該当がなかった。

 県内の9~100歳から計362点の応募があった。準佳作を含む39点は来年3月発行予定の作品集「岡山の文学」に収録される。

 佳作は次の通り。(敬称略)

 【小説B】「親父のぶどう」山原智也(本名・西山聡、岡山市)【随筆】「星雲のセレンディピティ」田中享子(岡山市)【現代詩】「庭/可能性/微笑み」武中義人(同)

(2023年11月22日 17時14分 更新)

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