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北朝鮮、偵察衛星「成功」 軌道進入か、日本未確認

 軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載した新型衛星運搬ロケット「千里馬1型」の打ち上げ成功を喜ぶ北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(中央)=21日、北朝鮮北西部東倉里の西海衛星発射場(朝鮮通信=共同)
 軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載した新型衛星運搬ロケット「千里馬1型」の打ち上げ成功を喜ぶ北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(中央)=21日、北朝鮮北西部東倉里の西海衛星発射場(朝鮮通信=共同)
 偵察衛星打ち上げの様子=5月(朝鮮通信=共同)
 偵察衛星打ち上げの様子=5月(朝鮮通信=共同)
 【ソウル共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、国家航空宇宙技術総局が21日午後10時42分(日本時間同)、偵察衛星を打ち上げ、成功したと報じた。同54分、地球周回軌道に正確に進入させたとしている。日本政府によると、軌道投入は確認されていない。打ち上げは金正恩朝鮮労働党総書記が視察した。早期に複数の偵察衛星を打ち上げる計画だとしている。

 朝鮮中央通信によると、北西部の西海衛星発射場から偵察衛星「万里鏡1号」を新型衛星運搬ロケット「千里馬1型」に搭載して打ち上げた。朝鮮中央通信は、北朝鮮の自衛権強化のための合法的権利で「戦争準備態勢を強めることに大きく寄与する」と主張した。

 日米韓は、弾道ミサイル技術を使用した発射は国連安全保障理事会決議に違反するとして中止を求めていた。ロシアによる技術支援の可能性にも注目している。

 北朝鮮は今年、5月31日と8月24日にも打ち上げを試み、エンジンに問題が生じるなどして失敗。10月中の3回目打ち上げを表明したが、見送られた。

(2023年11月22日 13時24分 更新)

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