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北部の学校空爆、数十人死亡か ガザ南部へ侵攻拡大視野

 18日、イスラエル軍の攻撃後、ガザで立ち上る煙(AP=共同)
 18日、イスラエル軍の攻撃後、ガザで立ち上る煙(AP=共同)
 パレスチナ自治区ガザ北部から、子どもを連れて南部へ避難する人たち=18日(ロイター=共同)
 パレスチナ自治区ガザ北部から、子どもを連れて南部へ避難する人たち=18日(ロイター=共同)
 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ北部で地上侵攻を進めるイスラエル軍のハガリ報道官は17日夜「イスラム組織ハマスがいるどんな場所にも前進する。南部にもいる」と述べ、ガザ南部への侵攻拡大を視野に入れていると明らかにした。北部から住民多数が避難しており、南部侵攻に乗り出せば、人道危機はさらに深刻化する。

 複数のアラブメディアは18日、イスラエル軍がガザ北部の難民キャンプにある学校を空爆したと報じた。数十人が死亡したとの情報がある。

 報道官は北部にある地区最大のシファ病院の地下で、さらなる「テロ施設」を発見したとし、ハマスに拘束された人質の情報を収集していると表明した。証拠は示さなかった。軍は地下にハマス中枢の司令部があるとして15日にシファ病院に突入。国際社会から、病院攻撃は国際人道法違反だとの批判が強まっている。

 報道官は南部侵攻の可能性について「軍にとって最も良い時期と場所、状況」の下で行われるだろうとも述べた。軍がビラの配布などで南部ハンユニスの住民に避難を呼びかけているとの情報もある。

(2023年11月18日 22時55分 更新)

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