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香り豊か「ヌーボー」解禁 岡山の百貨店などで販売開始

解禁されたボージョレ・ヌーボーが並ぶ天満屋岡山店の特設コーナー
解禁されたボージョレ・ヌーボーが並ぶ天満屋岡山店の特設コーナー
 フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が16日解禁され、岡山県内の百貨店やスーパーなどで一斉に販売が始まった。今年は夏場に日照に恵まれてブドウが順調に生育し、甘みや酸味のバランスが良く、豊かな香りに仕上がったという。輸送費の低下に伴い、一部商品は前年より値下がりしている。

 天満屋岡山店(岡山市北区表町)は16種類約450本を仕入れた。フランスでワイナリーを構える醸造家仲田晃司さん=高梁市出身=が手がけた人気商品(4730円)、程よい渋さとコクが感じられる初登場のロゼ(375ミリリットル、1870円)、輸送費を抑えるため瓶より軽量のペットボトルの容器を採用した商品(500ミリリットル、1600円前後)などを用意。大半を前年より2~3割安くした。

 19日までは試飲も行っており、岡山市北区の主婦(34)は「解禁日は毎年楽しみ。すっきりした酸味があって飲みやすい」と話していた。

 岡山高島屋(同本町)は10種類約200本を取りそろえ、「半数は昨年より約2割値下げし、残りは据え置いている」と担当者。華やかな香りが特長の老舗ワイナリー「ルロワ」のワイン(7150円)などを推す。イオンモール岡山(同下石井)内のスーパー・イオンスタイル岡山は、酸化防止剤無添加の商品(2680円)をアピールする。

 輸入販売元のサントリー(東京)は、国内全体の輸入量を前年比25%増の約240万本と推計。新型コロナウイルスの5類移行に伴う宴会需要の回復などで、11年ぶりに前年を上回るとみている。

(2023年11月16日 17時22分 更新)

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