記録更新を成し遂げたり仲間との交流を楽しんだり―。それぞれの思いを持ってフルマラソンに臨み完走したランナーたちに、感想や思いを聞いた。

　新型コロナウイルス感染防止の制限がなくなった大会に非常勤講師牧豊子さん（６８）＝岡山市東区＝は「走るきっかけやラン仲間など大切なものをたくさん与えてくれたのがおかやまマラソン。にぎわいが戻ってうれしい」。３８都道府県の大会を走った会社員先山佳男さん（６１）＝同市北区＝は「沿道の応援の温かさはどこにも負けない。岡山の誇りが戻ってきたようでうれしい」と喜んだ。

　「練習は苦しいが走り切ったときの達成感は格別」と話すのは目標の４時間切り（サブフォー）を達成した会社員渡辺友紀子さん（４９）＝倉敷市。フル２回目で大会初参加の会社員金崎万由子さん（２５）＝岡山市北区＝も「地元の大会で初めて４時間切りができて良かった。お祭り感があって楽しい」と笑顔を見せた。

　カエルのかぶり物姿で念願の３時間切り（サブスリー）を果たした会社員小西暢之さん（３９）＝玉野市＝は「３０キロ地点から苦しかったが、多くの人に声をかけてもらえて楽しかった」。農業井上真之さん（２９）＝岡山県和気町＝は「地元でマラソン仲間と一緒に走れる岡山のレースは最高です」と話した。