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矢掛で参勤交代再現する大名行列 沖縄の青年会、エイサー披露

江戸時代の風情を残す町並みを歩く大名行列
江戸時代の風情を残す町並みを歩く大名行列
旧矢掛本陣前でエイサーを披露する金武区青年会
旧矢掛本陣前でエイサーを披露する金武区青年会
 江戸時代の風情を残す岡山県矢掛町中心部の本陣通り(旧山陽道)で12日、参勤交代を再現する恒例の「矢掛の宿場まつり大名行列」(備中西商工会などでつくる実行委主催)が開かれた。商工会の交流でつながる沖縄県金武町(きんちょう)からも約20年ぶりに関係者が駆け付け、伝統舞踊エイサーを披露して会場を盛り上げた。

 「下ーにー、下に」の声が響く中、行列を案内する矢掛本陣当主を先頭に殿様や姫君、奴(やっこ)に扮(ふん)した一行約80人が、本陣通りを西から東へ約600メートルを歩いた。奴が毛槍(やり)を投げ交わすパフォーマンスもあり、沿道から歓声が上がった。

 金武町からは仲間一町長や商工会関係者ら約60人が訪れ、そのうち金武区青年会の約40人は旧矢掛本陣前など4カ所でエイサーを披露。男性の太鼓打ちは重い響きと威勢のいいかけ声で観客を圧倒し、女性は華麗な手踊りで魅了した。喜びを分かち合うときに踊るカチャーシーで、観客と一体となる一幕もあった。

 殿様役を務めた金武町商工会の奥間尚登会長は「久しぶりの文化交流は意義深かった。これを機にさらに親交を深めていきたい」と話した。

 まつりでは備州岡山城鉄砲隊の演武や地元高校生の茶席があったほか、矢掛町民有志による人力車の試乗会もあった。

(2023年11月12日 18時41分 更新)

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