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イスラエル、ガザ最大病院へ攻勢 地下に「ハマス拠点」と主張

 パレスチナ自治区ガザとされる場所で銃を持つイスラエル兵(イスラエル軍提供、ロイター=共同)
 パレスチナ自治区ガザとされる場所で銃を持つイスラエル兵(イスラエル軍提供、ロイター=共同)
 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザで地上侵攻を続けるイスラエル軍は11日までに、中心都市ガザ市にある地区最大級の医療機関シファ病院に迫った。周辺でイスラム組織ハマスとの戦闘が発生。軍はシファ病院地下にハマスの重要拠点があると主張し攻勢を強めている。ガザ市の複数の病院を包囲し、学校も攻撃したとされる。米政府は9日、民間人退避のため1日4時間の戦闘休止時間が設けられると表明したが、実行状況は不明。10日夜も激しい空爆が続いた。

 ロイター通信によると、パレスチナ当局は10日、イスラエル軍が三つの病院と一つの学校を攻撃し、少なくとも22人が死亡したと表明した。ガザ当局は10日未明にシファ病院の敷地内に軍の攻撃があったと主張。軍は10日、ガザの武装勢力の誤射が原因だと反論した。病院や学校には多数の住民が避難し、民間人被害の拡大が懸念される。

 イスラエル軍は10日午前から午後にかけての6時間、前日までと同様に、「回廊」の幹線道路を通じて北部住民に南部へ避難するよう求めた。

(2023年11月11日 19時25分 更新)

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