【北京共同】中国で肥満と前段階の過体重の総人口が米国を抜き世界最多を独走中だ。国内メディアは6億人と推計し「全国総肥満の勢い」と注意喚起する。生活習慣病の深刻化で医療体制を圧迫し、糖尿病の治療薬を「痩せ薬」として使用する事例も多発。肥満が社会問題化している。
中国では急速な経済発展に伴う食習慣の変化を背景に肥満人口が増加傾向にある。中国の医師らが成人1580万人を対象に実施した調査によると、約49%が過体重か肥満に分類された。2人に1人が太りすぎの計算だ。
注目されているのは2型糖尿病治療に使う「GLP1受容体作動薬」。血糖値を下げるほか食欲を抑える作用がある。日本や米国などでも治療やダイエット目的の利用者が急増。中国での市場規模は31年までに200億元(約4100億円)を超えるとの試算もある。
当局はダイエットや関連ビジネスの過熱を警戒。国内の製薬会社代表が自社で開発中の糖尿病薬で「15キロのダイエットに成功した」と投資家らを前にアピールすると、「有効性が明らかではない」と警告した。
中国では急速な経済発展に伴う食習慣の変化を背景に肥満人口が増加傾向にある。中国の医師らが成人1580万人を対象に実施した調査によると、約49%が過体重か肥満に分類された。2人に1人が太りすぎの計算だ。
注目されているのは2型糖尿病治療に使う「GLP1受容体作動薬」。血糖値を下げるほか食欲を抑える作用がある。日本や米国などでも治療やダイエット目的の利用者が急増。中国での市場規模は31年までに200億元(約4100億円)を超えるとの試算もある。
当局はダイエットや関連ビジネスの過熱を警戒。国内の製薬会社代表が自社で開発中の糖尿病薬で「15キロのダイエットに成功した」と投資家らを前にアピールすると、「有効性が明らかではない」と警告した。
(2023年11月11日 17時08分 更新)