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鳥類呼び名、人物由来を変更 米学会、負の歴史関与の白人ら

 ハモンドメジロハエトリ=2018年、米西部のイエローストン国立公園(米国立公園局提供・共同)
 ハモンドメジロハエトリ=2018年、米西部のイエローストン国立公園(米国立公園局提供・共同)
 【ワシントン共同】米国の鳥学会は1日、人物の名前にちなむ鳥の英語名を全て変更すると発表した。奴隷制や先住民迫害など負の歴史に関与した白人男性らをたたえる形となっている事例があり、市民や専門家が見直しを求めていた。来年から新しい名前の検討を始める。世界共通の学術用語である学名は対象外。

 学会には、前身の団体だった1886年から公式の英語名リストがある。

 だが問題提起した市民団体によると、ハモンドメジロハエトリに名を残す神経科医ハモンドは殺された先住民の脳を収集し、奴隷も買っていた。黒人は知能が劣ると主張した牧師バックマンはヤブスズメモドキの英語名になっている。

(2023年11月02日 19時24分 更新)

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