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紅葉ピークの帝釈峡を無料案内 3日から庄原の山崎さん 魅力解説

木々が色づいた雄橋の前で、約200年前の絵図を手に帝釈峡の歴史を説明する山崎さん
木々が色づいた雄橋の前で、約200年前の絵図を手に帝釈峡の歴史を説明する山崎さん
 広島県神石高原町と庄原市東城町にまたがる帝釈峡で紅葉がピークを迎えた。石灰岩の天然橋・雄橋(おんばし)(国天然記念物)では、住民らでつくる帝釈峡ガイド会の山崎允さん(81)=同市東城町川鳥=が今年で国の名勝指定から100年、国定公園指定から60年となった帝釈峡を盛り上げようと3~5日、無料で魅力を解説する。

 雄橋は、川の浸食でできた地下のトンネルが地表に現れ、全長90メートル、幅18メートル、高さ40メートルのアーチが残った。米ロックブリッジ、チェコのプレビシュトアーと並び、世界三大天然橋に数えられる。

 山崎さんは各日とも午前10時~午後3時ごろ現地で、全長が米、チェコの橋の約3倍を誇る雄橋の特徴などを説明。広島藩が1825年に編さんした「芸藩通志」の絵図を示し、かつて生活道として使われていたことも紹介する。「自然美だけでなく、大地の成り立ちや長い歴史も知ってもらいたい」と話す。

 雄橋へと続く遊歩道や神竜湖ではモミジ、ウルシなどが赤や黄に色づき、紅葉は今月中旬ごろまで楽しめるという。

(2023年11月02日 21時32分 更新)

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