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撫川うちわ展示や史跡巡り満喫を 5日に吉備・陵南まちかど博物館

薬や看板などが並び、約160年前の姿で立つ旧藤田薬局
薬や看板などが並び、約160年前の姿で立つ旧藤田薬局
旧庭瀬港のほとりに立つ常夜灯
旧庭瀬港のほとりに立つ常夜灯
 岡山市北区の吉備・陵南小学校区一帯を博物館に見立て、地域の歴史や文化を紹介する恒例の「吉備・陵南まちかど博物館」が5日に開かれる。県郷土伝統的工芸品「撫川うちわ」の展示や制作体験、地域の史跡巡り、音楽演奏など多彩な催しが予定されている。

 JR庭瀬駅の北側に延びる庭瀬往来には古い町並みが残り、犬養木堂記念館では地元出身の犬養毅元首相の書を展示。約160年前の姿で立つ旧藤田薬局には当時の薬や看板が置かれ、レトロムードが味わえる。ボランティア「庭瀬かいわい案内人」のガイドもあり、庭瀬城址(じょうし)と撫川城址、旧庭瀬港のほとりに立つ常夜灯を案内する。

 吉備中吹奏楽部の演奏や撫川うちわの展示・制作体験(1回1500円)は吉備公民館で楽しめる。焼きそばやカレー、手作りケーキといったグルメスポットも各所に用意される。

 まちかど博物館は地域住民でつくる実行委が2005年から開催しており19回目。エリア内を流れる足守川河川敷では、10月下旬からランタン86個をライトアップしてイベントのPRをしている。

 事務局長の横山敬一さん(48)=同市北区=は「住民が地域の歴史を知り、ふるさとをより好きになるきっかけになれば」と話す。午前10時~午後3時。問い合わせは実行委事務局(090―7370―2643)。

(2023年11月03日 14時00分 更新)

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