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創志、広陵など4強入り 秋の中国高校野球大会第3日

【創志学園―新庄】9回裏創志学園1死、左越えにサヨナラ本塁打を放った奥本(左端)に駆け寄るナイン=倉敷市営
【創志学園―新庄】9回裏創志学園1死、左越えにサヨナラ本塁打を放った奥本(左端)に駆け寄るナイン=倉敷市営
 来春のセンバツの選考資料となる秋の中国高校野球大会第3日は29日、倉敷市のマスカットスタジアムと市営球場で準々決勝を行い、岡山1位の創志学園と3連覇を目指す広陵(広島1位)、高川学園(山口1位)、宇部鴻城(同2位)が4強入りを決めた。

 創志学園は新庄(広島2位)を1―0で下し、4年ぶりの準決勝進出。九回に奥本がサヨナラ本塁打を放った。広陵は連投のエース高尾が3安打完封し、下関国際(山口3位)を4―0で退け、高川学園は米子松蔭(鳥取1位)に5―4で競り勝った。尾道(広島3位)は4―5で宇部鴻城に惜敗した。

 第4日の11月4日はマスカットスタジアムで創志学園―高川学園、宇部鴻城―広陵の準決勝が行われる。センバツの中国地区の一般選考枠は2で、準決勝の勝者は甲子園出場に大きく近づく。決勝は同5日。

▽準々決勝(関係分)

新庄
000000000|0
000000001x|1
創志学園

▽本塁打 奥本
▽二塁打 賀陽

 【評】創志学園が劇的な一発でサヨナラ勝ち。両軍無得点の九回1死、奥本が左越えにソロを運んだ。五回2死満塁、七回1死三塁など好機を逃す中、一振りで試合を決めた。テンポ良く5安打1四球で完封した左腕山口の貢献度も大きい。

 新庄は打線が湿り、二回1死一、三塁の二盗失敗も痛い。右腕石津は変化球を巧みに操り好投したが、1球に泣いた。

下関国際
000000000|0
11010010X|4
広陵

▽本塁打 高尾、土居
▽三塁打 田村

 【評】広陵が快勝した。一回に土居の右前適時打で先制し、二回は田村の三塁打で加点。その後も高尾、土居のソロ本塁打で効果的に得点した。投げてはエース高尾が鋭い直曲球を武器に見事な投球。先頭打者の出塁を一度も許さず3安打で完封した。

 下関国際は打線が抑え込まれ、反撃の糸口をつかめなかった。

尾道
000013000|4
22000100X|5
宇部鴻城

▽本塁打 上田
▽三塁打 古谷、藤▽二塁打 藤、土井▽暴投 松成2

 【評】尾道は6年ぶりの4強にあと一歩及ばなかった。1―4の六回、古屋の2点適時打などで追い付いた直後に主戦田原が決勝のソロを浴びた。相手を上回る10安打の打線は七、八回に得点圏に走者を進めたが、あと一本が出なかった。

 宇部鴻城は田原の立ち上がりを攻め、六回に上田が勝ち越し本塁打。七回途中から登板の村田が尾道の反撃をしのいだ。

(2023年10月29日 20時49分 更新)

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