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岡山の3校敗退 秋の中国高校野球 大会第2日、8強出そろう

広陵に敗れ、ベンチに引き揚げる学芸館ナイン=倉敷市営
広陵に敗れ、ベンチに引き揚げる学芸館ナイン=倉敷市営
 来春のセンバツの選考資料となる秋の中国高校野球大会第2日は28日、倉敷市のマスカットスタジアムと市営球場で1回戦残り6試合を行い、史上初の3連覇を狙う広陵(広島1位)や新庄(同2位)などが勝ち、8強が出そろった。岡山2位の城東と3位の学芸館、4位総社南はいずれも敗退した。

 城東は清板の2本の適時打などで反撃したが、宇部鴻城(山口2位)に3―7で屈した。初出場の総社南は高川学園(山口1位)に1―4で涙をのみ、広陵と対戦した学芸館は終盤の追い上げも及ばず3―6で敗れた。

 新庄は矢上(島根2位)に七回コールド勝ち。米子松蔭(鳥取1位)と下関国際(山口3位)も初戦を突破した。

 第3日の29日は両球場で準々決勝4試合が行われ、岡山1位の創志学園は新庄と当たる。

▽1回戦(関係分)

宇部鴻城
102013000|7
000010101|3
城東

▽本塁打 原口
▽三塁打 清板▽二塁打 古谷、白石▽暴投 益野

 【評】城東は7失点の内容が悪かった。エース国定が立ち上がりに四球の走者をかえされ先制を許すと、三回は内野の失策が絡んで2失点。六回は2番手の那須が痛恨の3ランを浴びた。打線は五回に伴、終盤に清板の2本の適時打が出たものの反撃が遅かった。

 宇部鴻城は松成が直球主体の投球で八回途中2失点。本塁打の原口ら中軸が全7打点を挙げた。

学芸館
000001200|3
10040100X|6
広陵

▽二塁打 沢田哉、白髪、田村、国只、土居、浜本

 【評】学芸館は一回に四球と失策が絡み先制を許すと、四回は2死から5連打を浴び大量4失点。沖田ら4投手の継投も6長打を含む被安打14とリズムをつくれず、守備は4失策を犯した。七回に小田と木村の適時打で追撃も及ばなかった。

 広陵はエース高尾が6回を3安打8奪三振で自責点ゼロ。浜本、田村の1、2番が計7安打とけん引した。

高川学園
011020000|4
000000100|1
総社南

▽二塁打 徳原▽暴投 葛西

 【評】総社南は打線がつながらなかった。得点は七回に古川の内野ゴロの間に奪った1点のみ。一回1死二、三塁の逸機が悔やまれる。投げては先発石垣が二回、先頭への四球をきっかけに先制され、三回は失策絡みで追加点を献上。五回途中から救援した中曽は自責点ゼロと粘った。

 高川学園はエース右腕の葛西が5安打1失点と安定した投球を見せた。

新庄
0000454|13
1000000|1
矢上
(七回コールド)

▽三塁打 皆吉▽二塁打 別府、谷口、柴田

 【評】新庄が16安打13得点で大勝した。0―1の五回2死満塁から高橋、別府の連続適時打で4点を挙げ逆転。六回は6安打を集めて一挙5点を奪い、勝負を決めた。先発右腕松田は尻上がりに調子を上げ、7回を6安打1失点。

 矢上は一回に先制三塁打を放った先発皆吉が五回につかまった。救援陣も流れを止められなかった。

(2023年10月28日 21時41分 更新)

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