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「禅堂」の屋根 29日から公開 総社・宝福寺の保存修理工事現場

一般公開される禅堂の屋根
一般公開される禅堂の屋根
 総社市井尻野の古刹(こさつ)・宝福寺は29日、11月11、12日の計3日間、江戸後期に建てられた「禅堂」(国登録有形文化財)の屋根の保存修理工事現場を一般公開する。

 禅堂は僧侶たちが座禅を組む修行の場で、1814年築の木造平屋(95平方メートル)。同寺によると、屋根は劣化が進んでゆがみや瓦の破損が生じるなど傷みが激しいことから、保存修理を行う。2025年3月完了予定。

 1965(昭和40)年に部分改修が行われた記録はあるが、大規模改修は建立後初めてとみられるという。

 一般公開では工事用の足場から屋根を間近に見学する。29日は現在の姿を目にできる“最後の機会”となり、11、12日は瓦が撤去された状態を眺められる。公開時間は各日午前10時~正午と午後1時~3時。参加無料。予約不要。

 小鍛治一圭住職は「またとない機会。足を運んで寺の歴史や修行僧に思いをはせてほしい」と話している。問い合わせは同寺(0866―92―0024)。

 11、12、18、19日には禅堂に隣接する「方丈」(国登録有形文化財)の特別公開もある(志納金500円)。

(2023年10月28日 09時13分 更新)

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