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ヤバイ現代アート 来館者圧倒 高梁でタグチコレクション展

杉本博司さんの「海景」シリーズ(右の2点)など国内外のアーティストの作品が並ぶ会場
杉本博司さんの「海景」シリーズ(右の2点)など国内外のアーティストの作品が並ぶ会場
 国内有数の現代アートコレクションを紹介する「世界の道しるべ―ヤバイ現代美術 タグチアートコレクション展」が、高梁市成羽町下原の市成羽美術館で開かれている。国際的な人気を誇るアーティストたちの個性際立つ絵画や写真、造形作品が並び、来館者が楽しんでいる。

 機械部品大手・ミスミグループ本社(東京)の創業者で、日本を代表する収集家の一人として知られる田口弘氏が築いたコレクション。会場ではその中から約40人の約70点が公開され、草間弥生さん、奈良美智さん、村上隆さん、杉本博司さん、オノ・ヨーコさんをはじめ、アンディ・ウォーホルやキース・ヘリングら故人を含めてビッグネームがそろう。

 縦横2メートルを超すキャンバスにきらめく瞳が印象的な女の子を描いた奈良さんの「コズミック」、水平線をモノクロ写真で切り取った杉本さんの「海景」シリーズ、一筆書きのような線と大胆な色使いで人の形を表現したヘリングの「無題#4」…。多彩な展示に、会社員(56)=同市=は「ジャンルが幅広く、現代アートが満喫できた。圧倒される」と話した。

 会期は来年1月14日まで。月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始は休館。入館料は一般1200円、高校大学生600円、中学生以下無料。問い合わせは同美術館(0866―42―4455)。

 同コレクションは、現代アートに身近に触れてもらおうと、各地の美術館などと協力して展覧会を開いている。

(2023年10月26日 17時18分 更新)

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