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ガザ侵攻にらみ駆け引きか 仏大統領、被害抑制求める

 24日、イスラエル軍の空爆を受けるパレスチナ自治区ガザで立ち上る煙(ゲッティ=共同)
 24日、イスラエル軍の空爆を受けるパレスチナ自治区ガザで立ち上る煙(ゲッティ=共同)
 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは23日、人質の民間人女性2人を追加で解放したと表明した。7日のイスラエル軍との戦闘開始後、解放された人質は計4人になった。軍が地上侵攻の構えを強める中、人質解放やガザへの人道物資搬入を巡り水面下で駆け引きが続いているもようだ。

 フランスのマクロン大統領は24日、イスラエルを訪れてネタニヤフ首相と会談。その後記者団に、テロとの戦いに容赦はいらないが、ルールは必要だと訴えた。民間人の被害拡大抑止や人質解放に向けた取り組みを要請したとみられる。

 世界保健機関(WHO)は即時停戦を要求。欧州連合の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表も人道的観点から戦闘の一時中断を求める考えを示した。

 ガザへの空爆を強化するイスラエル軍は24日、400以上の標的を攻撃したと発表した。ガザ保健当局は24日、軍の攻撃による1日の死者が704人になったと表明。双方の死者はガザ側が5791人、イスラエル側は1400人以上で、計7100人以上になった。

(2023年10月24日 21時10分 更新)

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