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有機フッ素化合物 20年度も検出 吉備中央町発表、基準の16倍

吉備中央町役場
吉備中央町役場
 岡山県吉備中央町の円城浄水場(同町上田西)の水から、国の基準の20倍を超える有害な有機フッ素化合物が2021、22年度に検出された問題で、町は19日、20年度にも16倍に当たる1リットル当たり800ナノグラムを検出していたにもかかわらず、県には1ナノグラム未満と報告していたと発表した。

 町は20年度は検査をしていないと説明していたが、同年10月に実施していたことが住民の指摘で発覚。町によると、1年後に県に報告する際、担当者が数値を誤って入力したという。

 このほか、水道法で義務付けられている町全域の水道の大腸菌などを調べる水質検査結果の公表を巡り、20~22年度分をホームページに載せず県から今月16日に文書指導を受けていたことも判明。町によると、担当者は公表義務を認識していたが「怠ってしまった」と話しているという。

 町水道課は「いずれも隠す意図はなかった」とした上で「町民におわびするしかない。速やかに改善計画をつくり、確認を厳重に行うなど適切に対応する」としている。

(2023年10月19日 20時56分 更新)

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