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黄金みこし 威勢よく高々と 4年ぶり、吉備中央で加茂大祭

御神幸でみこしを高々と差し上げる氏子ら
御神幸でみこしを高々と差し上げる氏子ら
 岡山県三大祭りの一つで、千年近い歴史を誇るとされる加茂大祭(県重要無形民俗文化財)が15日、同県吉備中央町加茂市場の総社宮で開かれた。新型コロナウイルスの影響で開催は4年ぶりとなり、近隣神社から集まったみこし8基が勇壮な練りを繰り広げた。

 未明から町内の各神社を出発したみこしが次々と総社宮に集結。笛や太鼓が鳴り響く中、氏子が獅子舞や棒を打ち合う棒使いといった「お遊び行事」を奉納した。

 午後1時前の「御神幸」で最高潮を迎え、氏子たちが金色に輝くみこしを担いで、境内を威勢よく練り歩いた後、横一列に。「うぉー」というかけ声とともにみこしを頭上高く差し上げると、観客から大きな拍手が湧き起こった。

 コロナ禍以前は毎年訪れていたという女性(78)=岡山市南区=は「4年ぶりに迫力いっぱいで、きらびやかなみこしが見られて良かった。伝統の祭りを続けていってほしい」と話した。

 大祭は平安後期の天喜年間(1053~58年)、疫病退散を祈願したのが起源とされる。

(2023年10月15日 18時21分 更新)

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