山陽新聞デジタル|さんデジ

金属の小惑星「サイキ」探査へ 米、地球内部の謎解きも

 小惑星サイキと探査機(手前)のイメージ(NASA提供・共同)
 小惑星サイキと探査機(手前)のイメージ(NASA提供・共同)
 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)とアリゾナ州立大は13日、鉄など金属を多く含むとみられる小惑星に向け、史上初となる探査機をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。小惑星の名前はギリシャ神話の女神に由来する「サイキ」。火星と木星の間にあり、2029年8月に到着する予定。

 サイキは惑星になる途中だった天体の核の名残だとする説がある。接近して観測することで、同じように鉄に富んだ地球の核に対する理解も進む可能性がある。

 サイキの幅は最大280キロと小惑星としては大型。密度が高く、体積の30~60%が金属、他は岩石とみられる。探査機で表面を撮影し、物質の構成を調べる。

(2023年10月13日 23時29分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ