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鉄路存続「STU」メンバーPR 岡山県が動画、CMやSNS配信

岡山県が制作した、鉄道の利用促進を目指すPR動画の一場面
岡山県が制作した、鉄道の利用促進を目指すPR動画の一場面
 JR芸備線など赤字ローカル鉄道の再編を巡る議論が本格化する中、岡山県は13日、路線存続に向けて利用を促すPR動画を作ったと発表した。瀬戸内地域のアイドルグループ「STU48」メンバーが出演。15日からテレビCMや交流サイト(SNS)で配信する。

 動画(1分)はSTU48の曽川咲葵さん演じる女子高生が主人公。出勤時の交通手段をマイカーから鉄道に切り替えた父を不思議に思っていたところ、父と近所の人の立ち話を聞き、乗客の減った鉄道を利用して存続させようとしていることに気づく。思いに共感して翌朝、父と一緒に歩いて駅へ向かう―というストーリーだ。

 登場する駅はJR姫新線の院庄駅(津山市)。この駅を含む津山―中国勝山間は2022年度の輸送密度(1キロ当たり1日平均乗客数)が640人と少なく、JR西日本は自社単独での維持が困難とみている。

 県県民生活交通課は動画について「一人一人の行動が大切な移動手段を守ることにつながるとのメッセージを込めた」としている。

 15日午後5時半からは、曽川さんが動画について語るトークイベント(県主催)もイオンモール岡山(岡山市北区下石井)で開かれる。無料。

(2023年10月13日 17時14分 更新)

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