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東北新幹線車内で液体漏れ 5歳男児含む4人やけど、軽傷

 東北新幹線の車内で薬品のようなものが漏れ、騒然とするJR仙台駅前=9日午後0時45分
 東北新幹線の車内で薬品のようなものが漏れ、騒然とするJR仙台駅前=9日午後0時45分
 9日正午ごろ、仙台市のJR仙台駅に到着した新青森発東京行き東北新幹線はやぶさ52号(10両編成)の車内で、乗客の40代男性の荷物から液体が漏れ、それに触れた5歳男児を含む4人がやけどなどの軽傷を負った。ほかに2人が体調不良を訴えたが、いずれも命に別条はない。

 仙台中央署によると、男性は東京の地質調査会社に勤務。業務で使う薬品をペットボトルのようなものに詰めてカバンに入れ、手荷物として持ち運んでいたとみられる。署は、誤って車内で漏れ出したとみて液体の成分を調べるとともに、男性から詳しい事情を聴く。

 男性は東京都在住で、七戸十和田駅から6号車に乗車した。足元に置いたカバンから液体が漏れていると近くの乗客に指摘され、7号車に向かうデッキに運ぶ途中、漏れた液体で男児が滑って転倒した。男児に駆け寄った両親と、男性自身も足などにやけどを負った。

 JR東日本によると、乗客が非常ボタンを押して仙台駅に停車。乗務員が7号車から煙のようなものが出ているのを確認し、乗客全員をホームに避難させた。

(2023年10月09日 18時58分 更新)

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