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岡山のハンセン病収容所で歌う 沢知恵さん、歴史に思いはせ

 「長島愛生園」内の収容所で開かれたコンサートで、山川冬樹さん(右)の演奏に合わせ歌を披露する沢知恵さん=8日午後、岡山県瀬戸内市
 「長島愛生園」内の収容所で開かれたコンサートで、山川冬樹さん(右)の演奏に合わせ歌を披露する沢知恵さん=8日午後、岡山県瀬戸内市
 岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所「長島愛生園」内に残された収容所で8日、歌手の沢知恵さん(52)とパフォーマーで秋田公立美術大准教授の山川冬樹さんがコンサートを開いた。収容所は患者が入所後最初に隔離された施設で、1948年まで使われた。入所者ら園内外の約30人が歴史に思いをはせ、歌に聞き入った。

 冒頭、山川さんの演奏に合わせ、沢さんが園歌「開拓の歌」を披露。10歳で園に入所した宮崎かづゑさん(95)が収容所の日々をつづった文章の朗読も行われた。

 2015年に初めて収容所を訪れた沢さんは、その空間が持つ「重さ」にたじろいだという。

(2023年10月08日 19時37分 更新)

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