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世代超えた「大合奏」へ練習に熱 備後の楽団、8日に福山で演奏会

コンサートに向けて練習するシファ・ウインド・オーケストラのメンバー
コンサートに向けて練習するシファ・ウインド・オーケストラのメンバー
 福山、井原市などの中学生以上でつくる吹奏楽団「シファ・ウインド・オーケストラ」が8日、福山市松浜町のリーデンローズでコンサートを開く。少子化で小編成の吹奏楽部が増える中高の生徒に、大人数による演奏体験の場をと結成して約2年。60代までの約70人に交じり、舞台に立つ中高生は世代を超えた「大合奏」を心待ちに練習に励んでいる。

 楽団は新型コロナウイルス禍の2021年11月に結成。18歳以上の市民楽団が一般的な中、少子化の影響を受ける中高生に大編成の迫力ある演奏を経験させたいと、中学生から参加可能にした。団員は初公演した昨年の43人から87人まで倍増し、中高生は福山、井原市の約10人に上る。

 練習は隔週で土曜か日曜に、福山市人権交流センター(同市佐波町)か興譲館高(井原市西江原町)で実施。9月下旬は交流センターで約50人が本番に向け、息を合わせて「地底都市カッパドキア」やディズニー映画の楽曲を響かせた。

 クラリネット担当の近畿大付属広島高福山校2年生(17)は「年上の方に教えてもらいながら一緒に吹く機会は貴重。約70人で演奏する本番が楽しみ」と話す。

 公演は午後1時半~4時、ポップスなど11曲を披露する。入場無料。11月には中高生が大編成で演奏できる体験会も計画している。

 小林沙登美代表(42)=福山市=は「大編成でしか体験できない魅力を演奏者、聴衆に感じてほしい」と語る。問い合わせは小林さん(080―6383―8441)。

(2023年10月06日 20時28分 更新)

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