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米下院議長の解任動議可決 史上初、共和党強硬派議員が提出

 3日、米ワシントンで報道陣らに囲まれるマッカーシー下院議長(AP=共同)
 3日、米ワシントンで報道陣らに囲まれるマッカーシー下院議長(AP=共同)
 マッカーシー米下院議長(ロイター=共同)
 マッカーシー米下院議長(ロイター=共同)
 【ワシントン共同】米下院本会議は3日、共和党の保守強硬派議員が提出した同党のマッカーシー議長に対する解任動議を賛成多数で可決した。下院議長の解任は史上初めて。下院多数派の共和党は次期議長候補の検討に入った。下院共和党の内部対立が深刻化し、政府の新年度予算案がまとまらない中、議会を巡る混乱が続きそうだ。

 議長解任動議は2日、共和党の最強硬派ゲーツ議員が提出した。ゲーツ氏は、9月30日に成立した政府つなぎ予算に関し、歳出の大幅削減が盛り込まれなかったことや、マッカーシー氏が民主党と協力したことを批判している。

 下院議長は、大統領権限の継承順位が副大統領に次ぐ2位の要職。下院(定数435)の勢力は共和党221、民主党212、欠員2。共和党が過半数を握るが、民主党とは僅差のため、マッカーシー氏は弱い立場に置かれてきた。

 解任動議の採決に出席したのは計426議員で、民主党は208人全員が賛成。共和党は一部がゲーツ氏に同調し、8人が賛成に回った。採決結果は賛成216、反対210だった。

(2023年10月04日 12時42分 更新)

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