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トランプ氏が出廷、弁論開始 資産価値の不正を否定

 2日、ニューヨークの裁判所の法廷に座るトランプ前米大統領(中央右)(AP=共同)
 2日、ニューヨークの裁判所の法廷に座るトランプ前米大統領(中央右)(AP=共同)
 2日、ニューヨークの州裁判所に出廷したトランプ前米大統領(中央)(AP=共同)
 2日、ニューヨークの州裁判所に出廷したトランプ前米大統領(中央)(AP=共同)
 【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領や一族が、経営する複合企業の資産価値を偽り不正な利益を得たとして東部ニューヨーク州の司法長官に2億5千万ドル(約375億円)の返還を求められた民事訴訟で、ニューヨークの州裁判所で2日に始まった口頭弁論にトランプ氏が出廷した。大統領経験者が民事訴訟で出廷するのは異例。トランプ氏側は不正を否定した。

 トランプ氏は法廷に入る前、訴訟は2024年大統領選の選挙活動を妨害する目的だと主張した。米メディアによると、休廷中にも報道陣に対し、今回は出廷を求められていなかったが「自身への魔女狩り」を直接見るため出廷したと述べた。

 口頭弁論で原告側は、トランプ氏らが資産価値について「毎年うそをついた」と批判した。トランプ氏側は、財務書類は正当で「欺いていない」と否定した。トランプ氏は時折腕を組んだり、不機嫌そうな表情をしたりして、裁判官をにらむようなしぐさも見せた。

 口頭弁論は12月ごろまで続く見通し。トランプ氏は議会襲撃など四つの刑事事件でも起訴されている。

(2023年10月03日 10時34分 更新)

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