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「最も暑い」3カ月連続 9月、平年の2・66度超

 猛暑日となった静岡市の交差点で日傘を差して歩く女性ら=9月28日
 猛暑日となった静岡市の交差点で日傘を差して歩く女性ら=9月28日
 気象庁は2日、9月の平均気温が、平年値(1991~2020年の平均)を2・66度上回り、1898年の統計開始以降で最も高くなったと発表した。これまで最高だった2012年のプラス1・51度より1度以上高い。今年は7、8月もそれぞれ過去最高気温を記録しており、3カ月連続の更新となった。

 今年は春(3~5月)、夏(6~8月)も過去最高で年間でも1位のペースで推移。気象庁は10月から冬(12月~来年2月)にかけても高温傾向が続くと予想している。

 気象庁によると、9月は地球温暖化に加えて、太平洋高気圧の勢力が強く、偏西風が北寄りを流れ、暖かい空気に覆われやすかった。担当者は「これほどの高温になるのは信じられない。温暖化を背景に、たくさんの要因が重なり記録的な現象となった」と語った。

 地方別の9月の平均気温は、東北と関東甲信、北陸、東海、近畿、中四国、九州南部で1946年の統計開始以降で最高を更新。九州北部と奄美はこれまでの最高記録と並んだ。

(2023年10月02日 18時31分 更新)

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