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主要企業が内定式 採用意欲、コロナ前に回復

 NECの内定式に出席した内定者ら=2日午前、東京都港区
 NECの内定式に出席した内定者ら=2日午前、東京都港区
 国内の主要企業が2日、2024年春に卒業予定の大学生らを対象とする内定式を開いた。働き手の将来的な減少が見込まれる中、企業の採用意欲は新型コロナウイルス感染拡大前の水準に回復し、23年卒に続き、学生優位の「売り手市場」だ。就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートによると、9月1日時点の内定率は91・5%。

 今年は企業の採用内定が解禁された10月1日が日曜日だったため、多くの企業が平日の2日に内定式を実施。新型コロナが5月に5類へ移行したのを受け、対面形式で実施する企業がほとんどとなっている。

 NECは東京都内の本社で実施。昨年まではオンライン開催だったが、対面に変更した。保護者のオンライン参加も初めて受け入れた。

 りそなグループの内定式には約900人が参加。中央大の坂田駿介さん(23)は少し緊張した面持ちで「部活やゼミにチームワークで取り組んだ経験を生かし、信頼関係を大切にしていきたい」と話した。

 各企業では、23年卒の採用から復調傾向が鮮明となっている。

(2023年10月02日 11時11分 更新)

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