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小池知事「態勢しっかり整備を」 赤ちゃんポスト、都内病院が準備

 加藤鮎子こども政策担当相
 加藤鮎子こども政策担当相
 東京都墨田区の賛育会病院が、親が育てられない乳幼児を匿名でも受け入れる「赤ちゃんポスト」を2024年度中に設置する準備を進めていることについて、小池百合子都知事は29日の定例記者会見で「態勢をしっかり整えないといけないのではないか」と述べた。

 小池氏は、熊本市の慈恵病院の先行事例を引き合いに「東京で行われるとなると状況はかなり違う。日本中の困っている母親が集まることも想定しないといけない」と指摘。都として「病院に計画の詳細な説明を求めている」とし、区と連携して対応する考えを示した。

 また加藤鮎子こども政策担当相は、29日の記者会見で「出自を知る権利や母子の福祉にさまざまな課題がある。引き続き状況を注視していく」と述べた。国として推奨するものではないとの考えも示し、自宅などでの危険な出産がなされるべきではないとして「子育てや予期せぬ妊娠に悩む方が早期に相談できる体制づくりが重要だ」と話した。

(2023年09月29日 17時22分 更新)

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