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米大統領「沈黙で民主主義死ぬ」 トランプ氏批判、超党派協力訴え

 28日、米西部アリゾナ州で演説するバイデン大統領(ゲッティ=共同)
 28日、米西部アリゾナ州で演説するバイデン大統領(ゲッティ=共同)
 【ワシントン共同】2024年米大統領選で再選を目指す民主党のバイデン大統領は28日、激戦州西部アリゾナでの集会で演説し「人々が沈黙すれば民主主義は死ぬ」と訴えた。共和党の候補指名争いで独走するトランプ前大統領が法の支配を軽視する言動を続けていると批判し、穏健な共和党支持者に超党派協力の重要性を訴えた。

 演説で、アリゾナ州選出の上院議員を務め、08年大統領選の共和党候補だった穏健派の故ジョン・マケイン氏に繰り返し言及。自身の正義を貫き、米国のためにトランプ氏との対立もいとわなかったマケイン氏を「勇気と先見の明」があったとたたえた。

 バイデン氏は、トランプ氏が起訴された21年の議会襲撃事件の余波で、選挙結果を否定する声が勢いを保っている現状に「米国で危険なことが起きている」と危機感をあらわにした。トランプ氏や同氏に共鳴する共和党議員が予算審議を難航させて「政府を閉鎖し、議会を焼き払おうとしている」と批判した。
「民主主義は私たち全員を必要とする。あなたが大事だ」と語り、国民に連帯を促した。

(2023年09月29日 09時52分 更新)

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