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FWコーネルセンがタックル1位 豪州出身、際立つ貢献

 1次リーグのチリ戦でタックルするコーネルセン(下)=10日、トゥールーズ(共同)
 1次リーグのチリ戦でタックルするコーネルセン(下)=10日、トゥールーズ(共同)
 【トゥールーズ(フランス)共同】ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で、28歳の日本代表FWジャック・コーネルセン(埼玉)が22日時点でタックル数35回を記録して出場選手全体で1位に立っている。「自分たちのラグビーをどれだけやれるか」と挑んだ大会で、献身的なプレーでの貢献が際立つ。

 チリ戦はナンバー8、イングランド戦はロックでフル出場。所属チームでの本職はFW第3列だが、代表ではラインアウトのリーダー役も任される万能選手だ。世界的には細身といえる195センチ、110キロの体格を豊富な運動量と冷静な判断力でカバーしている。

 オーストラリア出身で、地元ではプロになれなかった。だが、母国の殿堂入り選手だった父グレッグさんが、プレー映像をまとめてパナソニック(現埼玉)を率いる世界的名将ロビー・ディーンズ監督にも送ったことが転機となった。2017年に練習生として入団し、日本代表にまで成長。偉大な父は「ジャックのチャンスは日本にあった。私よりスキルがいいね」と温かく見守る。

(2023年09月23日 19時18分 更新)

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