山陽新聞デジタル|さんデジ

検察ミスの10人、罰金破棄 最高裁、「非常上告」受け

 最高裁判所
 最高裁判所
 福井地検管内の小浜区検に勤務していた検察事務官が、権限なく道交法違反など計10人の事件処理に関わるミスがあったとして、最高裁第2小法廷(尾島明裁判長)は22日、簡裁による罰金6万~50万円の略式命令をいずれも破棄し、裁判手続きを打ち切る公訴棄却の判決を言い渡した。

 有罪が確定した裁判に法令違反があった場合、検事総長が最高裁に是正を申し立てる「非常上告」を受けた措置。

 地検によると、事務官は2022年7月から約1カ月休職。小浜区検で事件処理ができる「検察官事務取扱」の権限が失効した。復職後、地検が再び権限を付与する手続きをしないまま、小浜区検で処理を続けていた。

(2023年09月22日 18時35分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ