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岡山ヤクルト販売 新社屋完成 分散部署も集約、業務を効率化

岡山市北区久米に整備された岡山ヤクルト販売の新社屋
岡山市北区久米に整備された岡山ヤクルト販売の新社屋
 岡山ヤクルト販売の新社屋が岡山市北区久米に完成し21日、現地で竣工(しゅんこう)式が開かれた。持ち株会社の昇栄ホールディングス(HD)が整備。分散していた一部部署も集約し8月に業務を始めており、連携を深めて業務効率化や経営力の強化を図る。

 新社屋は、県道岡山倉敷線に近い民有地3472平方メートルを取得し、鉄骨3階延べ1728平方メートルを新築。本社機能とともに、量販店や自動販売機への納品などを担う直販部(同高柳東町)も移した。2022年10月に着工し、23年7月に完成。総事業費は約10億円。

 1階は倉庫で、乳製品や清涼飲料を保管する冷蔵設備などを備える。2階は事務所で、総務、営業、直販部の3部署を配置。従業員の席を固定しないフリーアドレス制を採用する一方、管理職の机は集中させ、部署間の交流と情報共有がしやすい環境を整えた。3階は応接室、大会議室などに充てた。

 式には関係者ら約30人が出席。両社社長の坪井隆志氏は「新社屋は、効率性と人間関係性の両立などがコンセプト。全社員が集まるこの場所を、人々の健康で楽しい生活に貢献するというヤクルト精神の拠点とし、地域に貢献していきたい」と話した。

 岡山ヤクルト販売は、ヤクルト岡山営業所として1955年に設立し、66年から現社名。資本金3千万円、売上高32億7428万円(2023年3月期)、従業員約60人。08年に岡山ヤクルトHD(現昇栄HD)を設立し、持ち株会社制に移行した。

(2023年09月21日 17時38分 更新)

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