山陽新聞デジタル|さんデジ

トヨタ、EV組み立て時間半分に 次世代技術を公開

 トヨタ自動車が次世代EVの生産技術として開発する、車を自動運転で走らせながら組み立てる「自走生産」ライン=愛知県豊田市
 トヨタ自動車が次世代EVの生産技術として開発する、車を自動運転で走らせながら組み立てる「自走生産」ライン=愛知県豊田市
 トヨタ自動車は18日までに愛知県内の工場で、2026年に投入する「次世代電気自動車(EV)」の生産技術を報道陣に初公開した。大型プレス機で車台の一部を一体成型する「ギガキャスト」や、車を自動運転で走らせながら組み立てる「自走生産」で、いずれも試作段階だ。これらの技術を確立し、EVの組み立て時間や工程数、工場投資額を現行の半分にする。

 溶かしたアルミを金型に流して一体成型するギガキャスト。次世代EVは車台を前、中、後に3分割する新構造とし、前部と後部にこの技術を用いる。現行EVでは後部を86の部品、33の工程でつなぎ合わせているが、ギガキャストによって、いずれも一つに集約できる。

 組み立て方法も変える。公開したデモでは、組み立て途中のEVが安全な間隔を保ちながら時速0・36キロで自動で走行。人との協働が可能なロボットがシートを取り付けた。コンベヤーを流れる車に人が乗り込んで組み立てる従来の方法よりも、生産性が向上する。

(2023年09月19日 05時00分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ