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米イラン、囚人交換 元大統領と情報省に制裁

 18日、イランから解放されカタール・ドーハの空港に到着した米国人ら(ロイター=共同)
 18日、イランから解放されカタール・ドーハの空港に到着した米国人ら(ロイター=共同)
 ライシ大統領(AP=共同)
 ライシ大統領(AP=共同)
 【ワシントン、ニューヨーク共同】米イラン両政府は18日、双方がそれぞれ拘束していた5人ずつを解放した。米政府は、米国の制裁に沿い韓国で凍結されたイラン資産約60億ドル(約8860億円)の凍結を解除した。イランが囚人交換と引き換えに凍結解除を求め、両政府が合意していた。

 バイデン大統領は声明で米国人解放を歓迎する一方、過去に米国人拘束に関与したとしてイランのアハマディネジャド元大統領と同国情報省に制裁を科したと発表した。両国間の溝は依然として深く、停滞するイラン核協議の進展につながるかどうかは不透明だ。

 イランのライシ大統領は滞在先のニューヨークで、米国人解放を「人道的行為」とした上で「米国は繰り返し約束を破っており、十分に信頼しているわけではない」と記者団に述べた。

 解放された米国人5人はカタールに到着した。その後米国に戻る。イラン外務省などによると、米側が解放した5人のうちイランに戻ったのは2人で、1人は家族のいる第三国へ向かい、2人は米国残留を希望している。

(2023年09月19日 05時58分 更新)

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