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金正恩氏訪ロで「新局面開いた」 北朝鮮、経済協力協議へ

 ロシアから帰国の途に就く北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(左)=17日、ウラジオストク(朝鮮中央通信=共同)
 ロシアから帰国の途に就く北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(左)=17日、ウラジオストク(朝鮮中央通信=共同)
 【束草(韓国北東部)共同】北朝鮮メディアは18日、ロシアを訪問した金正恩朝鮮労働党総書記が17日に極東ウラジオストクから特別列車で帰国の途に就いたことを報じながら、金正恩氏が「朝ロ関係の強化発展で新たな転換局面を開いた」と伝えた。ロシア側は経済協力などを話し合う政府間委員会が11月に平壌で開催されると表明。ロ朝は軍事分野以外でも関係強化を図る方針だ。

 一方、最大の貿易相手国の中国では23日に杭州アジア大会の開会式が行われる。北朝鮮はスポーツ大会の開会式出席を名目にした外交を過去に行っており、今回も高官を派遣する可能性がある。

 金正恩氏のロシア滞在は12日から6日間にわたり、13日のプーチン大統領との会談では対ロ関係を「最重視している」と伝えた。新型コロナウイルス対策の出入国規制を始めた2020年1月以降初めての首脳外交の相手を中国ではなくロシアにしたことは、北朝鮮との軍事的緊張が高まっている米国との対話を模索する中国をけん制する思惑もあったとみられる。

(2023年09月18日 11時28分 更新)

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