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福山・鞆に鮮やかな山車繰り出す 渡守神社秋祭り 住民威勢よく

歴史ある町並みをにぎやかに練り歩くチョウサイ
歴史ある町並みをにぎやかに練り歩くチョウサイ
 福山市鞆町の秋祭り最終日の17日、色鮮やかな装飾布団を重ねた山車「チョウサイ」が江戸期の風情を残す町並みに繰り出し、深夜まで太鼓の音やかけ声を響かせにぎやかに練り歩いた。

 浴衣姿の住民約100人が午後3時、当番町の道越町地区を出発。金色の装飾が施された錦の布団3枚を台上に重ねたチョウサイ(高さ約3メートル)に乗った子どもたちが威勢よく太鼓をたたき、台上の大人が鞆の浦の美しさを誇る口上を歌うと、綱を引く人々が「チョウサイじゃ、チョウサイじゃ」と大声を張り上げ、祭りは最高潮に達した。

 沿道は松飾りや提灯(ちょうちん)で彩られ、多くの観衆が詰めかけた。市立鞆の浦学園の中学2年男子生徒(14)は「7年に一度の当番でみんな張り切っている。最後まで盛り上げたい」と話した。

 秋祭りは七つの旧町が輪番で担当。初日、ご神体がみこしで沼名前(ぬなくま)神社境内にある渡守(わたす)神社から当番町へ入り、2日目はご祈祷や宴会。3日目の最終日、ご神体が神社へと帰った後、当番町のチョウサイが繰り出す。

(2023年09月17日 20時06分 更新)

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